投資先としておすすめの日本企業は?

日本には、株式市場に上場済みの実績も展望もある企業が数多くあります。当然、そうした企業の株式には非常に高い資産価値があり、ウォール街の著名ブローカーたちから常に注視されています。日本企業の株式を購入するにあたっては、真っ先に検討するに値するいくつかの銘柄があります。

 

三菱商事(MSBHF

三菱商事は日本最大の総合商社で、国際的にも非常に良く知られた企業です。三菱と聞くと自動車を思い浮かべてしまいますが、三菱商事は三菱自動車工業の全株式の10%を保有しているに過ぎません。三菱商事自体は、金融、インフラ、IT、エネルギー、金属鉱業、化学、機械、消費財など、非常に多彩な事業を展開しています。

 

三菱商事の起源は1860年にまで遡ります。2020年3月には、1,342億ドルの収益と61億ドルの税引前利益を得たことを発表しています。過去10年間の実績では、株価収益倍率が9.9、配当利回りが4.9%となっており、投資に値する企業であることが見て取れます。

 

住友商事(SSUMY

住友商事の起源は17世紀に書籍と医薬を扱っていた商家です。現在の住友商事は、機械や燃料、金属、化学薬品、食品、繊維などの製品の輸出入を初めとした多岐に渉る事業を行っています。住友商事は、貿易業に加えて、建設、不動産、保険、海運、金融などの業種においても、資産を保有し事業を展開しています。

 

前四半期、住友商事は、90億ドル以上の収益を上げ、10億ドル以上の売上高を得たことを発表しました。配当利回りは4.3%です。

 

丸紅(MARUY

丸紅は日本で第5位の総合商社で、食品や消費財、化学薬品、林産品、輸送機械、産業機械、電力、エネルギー、金属などの事業を行っています。前述の2つの企業と比較すると、1918年設立の丸紅はまだ新しい企業です。2018年、丸紅は、再生可能エネルギーへの投資を10%から20%に倍増し、石炭関連事業を縮小することを発表しました。

 

前四半期、丸紅は150億ドル近い収益と5億6680万ドルの利益を得たことを発表しました。配当利回りは4.2%です。

 

三井物産(MITSY

三井物産は1876年設立の企業で、現代においても古びることなく世界最大級のコングロマリットの1つであり続けています。エネルギー、機械、化学薬品から、繊維や食品、物流と多様な事業を展開しています。

 

2020年3月までの三井物産の収益は648億ドルで売上高は79億ドルと発表されています。株価収益倍率は10.5、配当利回りは3.3%です。過去10年間では、三井物産の株式は三菱商事の株式よりも高い業績を示しています。

 

日本には優良企業が数多く有り、これら4企業は言うまでも無くその一部です。日本企業への投資に関心をお持ちでしたら、まずは手始めとしてこれら4企業の検討をなさってみてはいかがでしょうか。